子どもが大人になって仕事を始めても、
「なかなか子離れできない」母親がたくさんいます。
長い間、母親として子どものことを一番に
考えてきたので、いきなりその役割がなくなると、
さびしさや不安を感じる人が多いのです。
なぜ子離れができなくなるのか、
どんな行動や気持ちがあるのか、
そしてどうやって少しずつ前向きになれるのかを、
考えていきたいと思います。
子離れできない50代女性の心理とは?
子どもが自立したあと、急にさびしく感じたり、
自分の存在価値がなくなったように思う人がいます。
たとえば、
- 子育てが人生の中心で、
「私の役目が終わった」と感じてしまう - 子どもがいなくなって一人になるのが不安
- 子どもに頼られなくなり、
「自分はもう必要ない」と思ってしまう - 家族以外に友だちや趣味があまりなく、
毎日が退屈に感じる - 体の調子や気持ちが不安定になりやすい
(更年期や空の巣症候群など)
このような思いが重なると、
つい子どもに頼ったり、
子どもを自分のそばにおいておきたい
気持ちが強くなってしまいます。
子離れできない母親に多い行動や特徴
「子離れできない」と言われる母親には、
共通する行動や特徴があります。
- 子どものスマホやLINEをチェックしたがる、
細かく行動を聞きたがる - 子どもの決めたことに口出ししてしまう。
「あなたのため」と言うけど実は自分が心配だから - 誰と付き合っているか、どんな仕事を
しているかなど、全部知りたがる - お金の使い道について文句を言ったり、
経済的に頼ろうとすることがある - 「私がいないとダメでしょ」とよく言う
- 友だちが少なく、子どもだけに気持ちが向いている
こうした行動が続くと、親子の距離が近すぎて、
お互いにストレスを感じるようになってしまいます。
子どもが受ける影響とは?
親が子離れできないと、
子どもにもいろいろな影響があります。
- 自分で決めるのが苦手になる
(何でも親に相談しないと不安) - 親に否定されることが多くて自信をなくす
- 恋愛や友だち付き合いもうまくいかなくなることがある
- 親の期待が重くてストレスがたまる
- 社会に出て他人と距離をうまく取れなくなる
こうしたことが続くと、子どもも大人になってから
生きづらさを感じやすくなります。
子ども側ができる対処法
もし「うちの親は子離れできていないかも」
と感じたとき、子ども側にもできることがあります。
- できれば別々に暮らす
(難しい場合は自分の部屋や時間を大切にする) - 連絡の頻度やタイミングを自分で決める
- 親の要求に全部応えず、
「できないことはできない」と伝えてみる - お金や生活のルールを決めて守るようにする
- 親の言葉を全部本気にせず、
少し聞き流すようにする - 自分の友だちや好きなことを
大切にして、親以外の居場所を作る - どうしてもつらいときは、学校の先生や
相談できる大人、カウンセラーに話してみる
すぐに全部は難しいけれど、少しずつ自分の
気持ちを大事にしていくことが大切です。
母親側ができること・前向きになるヒント
「もしかして自分も子離れできていないかも…」
と思ったときに、
母親ができることをまとめました。
- 自分のための趣味や楽しみを見つけてみる
- 地域のボランティアやサークルなど
新しい人間関係を作ってみる - 夫や家族と話す時間を増やしてみる
- 子どものことは見守るだけにして信じてみる
- ひとりでつらいときは、
カウンセラーや専門家に相談してみる
最初はむずかしく感じるかもしれませんが、
少しずつ自分の「好きなこと」「やりたいこと」に
目を向けることが、子離れの第一歩です。
まとめ
「子離れできない、50代女性」という悩みは
決してめずらしいことではありません。
長い間がんばって子育てをしてきた証拠でもあります。
でも、これからは自分の人生も楽しんでOKです!
親も子も、少しずつ自立して、
新しい毎日をつくっていきましょう。
自分の幸せを大切にすることで、
子どもももっとのびのびと成長できます。