親世代が同居を望む理由は?
親が子ども夫婦と同居したがる
理由はいろいろあります。
お金や介護、孫の世話が必要だからという現実的な
理由だけでなく、気持ちの面でも理由があります。
年をとると、ひとりでいる時間が長くなって
寂しくなります。家族と一緒に住んで、
毎日誰かと話せる安心感がほしいと思うのです。
また、病気やケガをしたとき、近くに家族が
いてくれると安心と考える人も多いです。
さらに、「親子は一緒に住むものだ」と昔の考え方が
残っている親もいます。「自分は親の世話をしたから、
自分も子どもに世話をしてもらうのが当然」と思っている
場合もあります。
こうした価値観は世代間ギャップの一因にもなっています。
私自身は同居を拒否ることができず、
姑ストレスで一時期は軽く精神を病みました。
そんな姑との同居経験をもとに、
なぜ、親世代は子ども世代と一緒に住みたがるのか。
そうなった時の同居を拒否るための対処法を
ご紹介したいと思います。
孤独感や老後の不安
親が同居を望む理由のひとつは「孤独感」。
子どもが独立して家を出ると、家の中が急に静かになり、
寂しくなることがあります。
家族と食事をしたり、会話したりすることで、
毎日の楽しみが増えるのです。
また、年齢が上がると健康への不安も増します。
「急に体調が悪くなったらどうしよう」と心配になるので、
家族が近くにいる方が安心と考えるのです。
一人暮らしだと、買い物や家事が大変になることも。
体力が落ちてくると、そうした負担を減らすために
家族と一緒に住みたいと思う気持ちが強くなります。
昔の家族観と今の考え方の違い
今の親世代が若いころは、三世代で一緒に住むのが普通でした。
特に地方では、その考え方がまだ強く残っています。
「同居は当たり前」と思っている親も多いのです。
その反面、子ども夫婦は「自分たちの生活スタイルを大事にしたい」
「夫婦二人で自由に暮らしたい」と思っていることが多いです。
この考え方の違いが、同居問題や嫁姑バトルの
きっかけになりやすいのです。
親は「家を継ぐ」「親孝行をする」という気持ちが強いですが、
子ども世代は「自立」や「プライバシー」を大事にしています。
この違いがストレスの原因になることも多いのです。
嫁姑バトルになりやすい理由
大抵の同居する前は、嫁を大切にするような
ことをたくさん言ってきます。
「好きなようにしていいからね」
「家事も分担してやりましょうね」
「子育ても協力するから」
「生活費も楽になるわよ」
なんてことを言ってくる。
ちなみに、私の周囲の同居嫁たちも
同じような経験をしています。
それが、実際に同居が始まると、
生活習慣や考え方の違いから
トラブルが起きやすくなります。
具体的には、料理の作り方や掃除のやり方、
家事の分担などが違いの原因になります。
うちの姑の場合は、「洗濯はゆずらないから」
と言い出し、やりたくない家事はやらない。
町内活動は全て嫁任せ。
子どもが小さいなんてお構いなし。
孫は自分が面倒みたい時だけ余計なことをする。
たまに預けると「預かってあげた」
そう「〇〇してあげた」と
してやった感を出しやがる。おっと失礼(笑)

親世代は自分のやり方が正しいと思いこみ、
子ども世代のやり方を否定から入り、
自分のやり方を押し通す傾向があることから、
嫁と姑の間では「良かれと思って言ったこと」
が誤解を生んでケンカになることも。
また、「自分の家なのに自由にできない」と
子ども夫婦が感じてしまうこともあります。
親も「大事にされていない」と感じることがあり、
どちらも不満がたまってしまいます。
他人同士がひとつ屋根の下に住むのは、
想像以上に大変なこと。
夫婦だってそうなのに、義親と一緒に住むなんて、
気が休まることのない家に住み続けるようなもの。
あくまでも私の実体験ですが。
だから、
同居はよく考えてから決めることが大事です。
親世代は住みたい気持ちが強いので、
決して流されることなく、
自分の気持ちに正直になることが重要。
同居を避けるためにできること
ここからは、親との関係を良好に保ちながら
同居を避けるコツをご紹介します。
1️⃣ 近くに住む「近居」を提案する
同じ家に住まずに、車や電車で10〜15分くらいの
距離に住む方法です。適度な距離を保ちつつ、
必要なときはすぐ会いに行けるので安心感があります。
その時にほぼ100%言われることが、
「光熱費とかもったいないじゃない」
という言葉。

住んでからどちらが光熱費を払うのかにも
よりますが、同居したらその分光熱費だって
跳ね上がります。
跳ね上がった光熱費は最終的に、
子ども夫婦が払うことが多いようです。
だって親世代は年金生活の人が多いから。
すごくお金持ちのお家だったら話は別かも
しれませんが、自分たちで生活できるのであれば、
「自分たちで頑張ってみたい」と言って断りましょう。
2️⃣ こまめに連絡や訪問をする
「離れて暮らすと心配」という親の気持ちには、
電話やビデオ通話、定期的な訪問で応えましょう。
行事や誕生日に顔を出すのも、
親を安心させるポイントです。
3️⃣ 同居のデメリットを説明する
もし親が同居を強く望んでいる場合は、
生活リズムや考え方の違いでトラブルが
起きやすいことを冷静に説明しましょう。
「家族の関係を大切にしたいからこそ、
別々に住んだ方が良い」と伝えると良いです。
そんなこと言っても、
「一緒に住みたくないんでしょ!」と
気分を悪くする親もいるかもしれませんが、
そもそも話し合いにならないのなら、
同居すること自体アウトな状態といえるでしょう。
4️⃣ 第三者の意見を借りる
親がなかなか納得してくれない場合は、
親戚や兄弟、親の友人など第三者から「別居も悪くない」
という意見を伝えてもらうのも方法です。
地域の相談窓口に話を聞いてもらうのも役立ちます。
まとめ
親が子ども夫婦との同居を望む理由には、
孤独感や老後の不安、昔の家族観などがあります。
でも、同居が必ずしも幸せな形とは限りません。
嫁姑バトルや家族間のストレスを減らすためにも、
しっかり話し合って、お互いが納得できる距離感を
見つけることが大事です。
無理に同居せず、親との良い関係を作っていける
方法を一緒に考えていきましょう。
家族にとって一番良い形を見つけるために、
柔軟な考え方とちょうどいい距離感が大切です。