テレビでゴールデンウィーク明けは、
退職代行を利用する若者が急増するといった
ニュースを目にしました。
退職代行は若い人たちだけのもの?
40代50代の人でも利用する人はいるのか、
リサーチしてみました。
退職代行ってどんなサービス?
退職代行は、会社を辞めたいと思っている人の代わりに、
会社に「辞めます」と伝えてくれるサービス。
それだけでなく、辞めるときに必要な手続きや、
書類のやり取りも代わりにやってくれます。
退職代行会社には3つの種類があります。
弁護士事務所の退職代行
メリット
- 法的トラブルにも対応可能
未払い残業代の請求、損害賠償への対応、
退職拒否の交渉もできる。 - 安心感が高い
弁護士という資格の信頼性があり、
企業側も強く出にくい。
デメリット
- 費用が高め
相場は5〜10万円前後。オプションがかかる場合も。 - 即日対応しにくいことがある
弁護士によってはスピード感がやや劣る場合も。
おすすめの人
・ハラスメント被害を受けている人
・会社と揉める可能性がある人
・確実に法的に安全に退職したい人
労働組合の退職代行(例:退職代行ガーディアン)
メリット
- 交渉権がある
労働組合法により、会社と条件交渉ができる。 - 費用が比較的安い
2〜3万円程度で、弁護士よりは安い。 - 即日対応が可能なケースが多い
デメリット
- 法的トラブルには対応不可
未払い賃金請求や訴訟はできない(弁護士ではないため)。 - 知名度や信頼性に差がある
組合によって質にバラつきがある。
おすすめの人
・未払い給与や有給取得などについて交渉したい人
・弁護士より費用を抑えたい人
・会社とトラブルがありそうな人(法的な内容を除く)
一般企業の退職代行(例:EXITなど)
メリット
- 即日対応が早い
スピード重視の人に向いている。 - 費用が安い
2万円前後と比較的リーズナブル。 - LINEや電話で気軽に依頼できる
デメリット
- 交渉権なし
会社とのやりとりは「退職の意思を伝える」だけ。 - 法的対応は不可能
万が一トラブルがあっても、対応できない。
おすすめの人
・すぐにでも辞めたい人
・トラブルの可能性が低く、
ただ伝えてもらいたいだけの人
・費用を抑えたい人
弁護士や労働組合がやっている退職代行なら、
給料がちゃんともらえていないときの相談や、
退職の条件を会社と交渉してくれることもあります。
退職代行を使うとどんないいことがある?
退職代行メリットは、
- 🙅♂️ 会社の人に直接話さなくていい
- 🛑 「辞めないで」と引き止められない
- 📦 書類や会社の物のやりとりも代わりにしてくれる
- ⏱️ すぐに退職できる場合もある(会社による)
- 📚 弁護士や労働組合なら法律の手続きもしてくれる
- 🧠 悩みすぎて動けないとき、助けになってくれる
- 🕰️ 次の仕事や人生を考える時間が作れる
たとえば、電話するだけでドキドキしてつらい人には、
とても安心できる方法です。
信頼できる退職代行をどうやって選ぶ?

退職代行を選ぶときは、
しっかりと比べて選ぶことが大切です。
- ✅ 弁護士や労働組合がやっているか?
- 🌟 利用した人の口コミや評価が良いか?
- 💰 お金のことがはっきりしているか?
- 💬 質問にていねいに答えてくれるか?
- 📞 無料で相談できるか?
- 🧩 サポートの内容が自分の希望と合っているか?
最近は、LINEやメールで相談できるところもあります。
いくつかの業者に相談して、いちばん安心できるところを選びましょう。
退職代行を使う前に考えるべき7つのこと
やはり退職するときは、自分から退職の
意思を申し出て、会社に迷惑がかからないように、
業務引き継ぎや、お世話になった人に
きちんと挨拶をして辞めたいもの。
しかし、人によっては退職代行が
必要なこともあります。
退職代行を利用する前に、本当に退職代行を
利用するべきか、ここでチェックしてみよう。
本当に退職代行が必要かどうか
- 直接言えないほど精神的に追い詰められているか
- 自分で退職を伝えたら問題がこじれそうか
- 一時的な感情(怒りや疲れ)で動いていないか
→ まずは自分の「辞めたい理由」が一時的なものか、
根本的な問題かを冷静に振り返りましょう。
家族への相談は済んでいるか
- 配偶者や家族はあなたの退職に納得しているか
- 次の収入源や生活費の目処が立っているか
→ 退職後の生活設計を一緒に考えてくれる人がいると、
精神的にも安定します。
転職先の準備はできているか
- すぐに再就職するのか、それとも少し休むのか
- 転職活動を始めているか、求人は確認したか
→ 無職期間が長引くと、再就職のハードルも上がるため、
可能なら先に動いておくのが安心です。
会社に伝えたいこと・残したいものの整理
- 有給休暇は残っていないか?
- 社内に返却するもの(PC・制服・書類など)
はどこにあるか? - 私物やデータの整理は済んでいるか?
→ 退職代行を使うと、本人が出社しないまま
退職になることが多いため、前もって整理を。
退職理由をどうするか(今後の履歴書に影響)
- 履歴書や面接でどう説明するか、考えておく必要あり。
- 「退職代行を使った」とは言わずに済むよう、
前向きな理由を準備しておく。
今後の人間関係への影響
- 同僚との関係が絶たれることが多い。
- 再就職先の関係者に元職場の人が
いる可能性もゼロではない。
→ 信頼を失う可能性もあるため、
最終的な選択は慎重に。
費用とサービス内容の確認
- 退職代行の種類によって、
できる範囲が異なる(交渉できるか/できないかなど)。 - 「有給消化」「未払い残業代請求」など希望があれば、
対応できるかを確認。
まとめ
退職代行は、「自分ではどうにもならない」
ときに助けてくれる強力な手段ですが、
「勢いで使う」と後悔することもあります。
「もう無理」「限界かも」と思っても、
なかなか言い出せないときがあります。
パワハラや職場の人間関係で悩み、
精神的に辛い人などは、
体や心を大切にするために、退職代行という方法を
選ぶことは間違いではありません。
40代でも50代でも、「辞めたい」と思う気持ちは自然なこと。
誰かに助けてもらいながら、前に進むことも大事です。
退職代行は、自分らしく生きるための第一歩。
つらいときは、ひとりで抱え込まずに、
頼れるサービスを使ってみるのもいいかもしれません。
あなたのこれからの人生が、もっと明るく、
自分らしいものになるように応援しています!